概要
.netのDICOM用ライブラリであるFellow Oak DICOM(fo-dicomtoと略)を使い、DICOMファイルをJPEG画像に変換する方法、タグを表示させる方法を紹介します。
PythonのDICOMライブラリであるPydicomについては後日執筆します。
DICOM(ダイコム)とは?
このページに辿り着いた人なら説明する必要はないかもしれませんが…。
CTやMR、エコー動画などで用いられる医療用画像のフォーマットですね。
医療情報技師の資格試験では外せないキーワードの1つですので、勉強中してる方はよく覚えておきましょう。詳しくは私が書くよりググってもらったほうが早いです。
補足:DICOMビューワ
実はDICOMビューワは、有名でかつフリーのものが幾つかネットで公開されています。
有名なのは、
- OsiriX
- YAKAMI DICOM ツール集
など。
Osirix(オザイリクスと読む)は、この手のソフトでは最も有名だそうです。ただ、macにしか対応していません。
YAKAMIさんは豊富なツールが揃っています。が、setup.exeを実行しないとツールが使えずインストール不可の環境では使用が困難です。
他にも、「DICOM viewer free」で検索すると海外サイトも含め、結構ヒットするはずです。
なぜfo-dicom?
実はPythonでPydicomを使う方法も検討しましたが、DICOM中の画像が圧縮JPGである場合は処理に対応できない場合があります。なので今回はfo-dicomを使用してみました。
(※本件のPydicomについての詳細は下記)
Pydicom – Handling of compressed image data
あと、fo-dicomは結構使い方が簡単でした。
作ってみよう①:準備編
ちなみに今回の環境は、
- Visual Studio 2017
- C#
- .NET Framework 4.6.1
を使いました。
プロジェクト新規作成
Visual Studioを起動、「ファイル」→「新しいプロジェクト」を選択します。

名前を適当に指定します。
参照にfo-dicomを追加
「ソリューションエクスプローラ」の参照を右クリックし、「NuGetパッケージ管理」を選びます。

fo-dicom.Desktopをインストール
左上の「参照」をクリックし、「fo-dicom」と入力して検索します。幾つか出てきますが、「fo-dicom.Desktop」を選択し、右の「インストール」ボタンをクリックします。

「変更のプレビュー」画面が出るので、「OK」を押します。
参照にDicom.Coreが追加されていることを確認します。

これでfo-dicomを使用する準備ができました!
結構簡単ですね。
これで環境は整いましたので、後はフォームを作るだけです。それは次の記事で説明することにしましょう。