テキストエディタをどれか1つにするなら「秀丸エディタ」は恐らく一番生産的です。
有料ですがSE作業の生産性を上げると思うので、実際おすすめです(こういうと回し者のようですが)。
具体的にどう役立つのか、解説したいと思います。
ちなみに、今までプログラム開発、ログ解析、スクリプト・簡単なプログラミング、テキスト検索・置換、テキスト整形など、様々な場面で役に立ってくれました。
私が見聞きした範囲ではありますが、。
使い慣れないツールを幾つも使用して時間をかけるより、1つの便利なツールを使うほうが断然に楽なはずです。
ちなみに、Python、C#、VB.NETなどがっつりプログラミングするならテキストエディタではなく開発環境が快適です(Visual StudioやVisual Studio Codeなど)。
秀丸にはコード補完機能などがなく、恐らく、向きません。
とは言え、用途に合わせて下さい
テキストエディタは無料のものも有料のものも、かなり沢山あります。
それぞれに特色があるので、用途に合わせたものを使うという大前提です。
例えば、TyporaはMarkdown形式のエディタとしてはかなり使い勝手が良いです。さらにフリーです。
また、GitHubが開発しているAtomはPluginで機能拡張が簡単にでき、拡張性に長けます(しかもフリー)。コード補完機能もあり、むしろ開発環境に近いかもしれません(海外製のせいか日本人にはやや馴染みにくい画面設計かもしれませんが)。
ちなみに国産のものにも良いものはあり、TeraPadも軽量で長らく有名なフリーウェアで、手に馴染んだ人にはよいでしょうが、2012年を最後に更新が止まってしまっています。
仕事でも趣味のサーバー構築でも使用しています
今までプログラム開発、スクリプト作成(VBScript, JavaScript)、データベースに投入するテキストデータの整形、ログ解析など、それらの目的で色々なテキストエディタを使ってきました。
趣味でサーバー構築・運用をしていますが、ログ調査で大きなファイルを開いても動作は軽快です。
具体的に挙げると、
- 動作が軽いこと(大事)
- スクリプト作成など簡単なプログラミングに使える(大事)
- テキストデータ整形が簡単にできる(大事)
- プログラムを作る時に色分け表示ができる(HTMLのタグとかコメント行とか)
- 検索・置換がストレスなくできる
- 文字コード指定できるのは当然
この辺り。
TeraPad、EmEditorなども軽快で便利でしたが、やや力不足でした。
(秀丸はシェアウェアなので高機能なのは当然、と言えばそうですが)
秀丸エディタのメリット
とにかく動作が軽い
テキストエディタ選定で、一番と言ってよい程、大事なところです。
複数ファイル一括検索・置換が高速
個人的に重宝している機能です。
秀丸を使うまでは他のフリーウェアを使用していました。
検索・置換はワイルドカードでも正規表現でも可能です。
量のあるデータの整形とか、コードを一括して置換するとか、そういう時に便利です。
しかも速いです。
GB級のファイル読込も速い(ログ解析に向く)
メモ帳で大きなファイルを開くと起動に時間がかかり、しかもGBくらいになると開けないこともあります。
秀丸だと、開いても軽快に動作してくれます。
マクロが便利
これも、データ整形で使います。
行末のカンマを消すとか、そういったルーチン作業を一度記録してしまえば、後はショートカットキーを連打するだけで、あっと言う間に作業が完了…します。
データベースやExcelから取り出したテキストを整形することって、稀にあると思いますが、その際に知っていれば重宝します。
ファイルタイプ別色分けも当然可能
C#、VB、VB.NET、JavaScript、バッチファイル(BAT)、PoserShellなど、見やすく表示してくれる。
なので、スクリプト作成、簡単なちょとしたプログラミングの修正をしたい時に向きます。
動作も軽いので、Visual Studioを立ち上げなくて済みます。
インタフェースが使いやすい
おそらく、日本人に使いやすいです。
海外と日本では画面設計の考え方が違うのでしょう。
Atom、Sublime Text、Notepad++も良いツールですが、インタフェースが何となく違います。
あと、秀丸の画面はすっきりしていますね。
日本人が作っただけあります。
検索キーワードのハイライト表示
サクラエディタにもありますが、秀丸のほうが少し使いやすいです。
キーワード検索をした時、あるキーワードは赤色で、あるキーワードは緑色で、というように、個別に色分けできます。テキストファイル内で比較したい時に便利ですね。
デメリット
とは言え、デメリットも無くはないです。
macOSには対応していない
macユーザーは多いと思いますが、使えません。
Windows専用です。
AtomやVisual Studio CodeはmacOS版がありますが。
最近はクロスプラットフォームなんて当たり前ですし、macもWindowsもよく使われます。
特定の環境に依存したソフトウェアなので、ある場面でしか使わないかもしれません。
ですが、サーバーOSもクライアントもまだWindowsが主流なので、当面、秀丸は活躍できます。
機能拡張には弱め
仕方ないと言えばそうですが、拡張性にはやや劣ります。
HPに有志のマクロがあり、アドインもあるようですが、AtomやVisual Studio Code程の機能拡張性はありません。
その点、確かに古い世代のソフトウェアです。
いつまで開発が継続されるか不透明
これは個人的意見ですが、AtomはGitHubが開発していますし(MSに買収された)、Visual Studio CodeはMicrosoftが開発していて、要するに開発元がなくなることで更新がストップする心配はほぼないでしょう。
秀丸の開発元も有限会社ではありますが、恐らく個人ベース(もしくは数人)で開発されている思われるので、開発がどこまで継続されるか少し心配ではあります(頑張ってほしいですが)。
要するに、今はすごく活躍できるツールですが、将来性という面では若干不安なのも確かです。
無料で使える場合もある
作者のHPにあるように、金銭的に難儀している学生、フリーウェア作者、Windows関連を扱う書籍・雑誌の著者は、無料で使えるようです。
要はアカデミックライセンスなので、学生には嬉しいですね。
ちなみに、普通に買う場合4,400円で、バージョンアップ後に再度購入する必要もありません。
終わりに
やや広告記事のようになってしまいましたが、実際に、秀丸エディタはSEにはおすすめするツールの1つです。
シェアウェアですが使用期間もありますので、試して頂けると良さが分かると思います。
ちなみに、フリーのテキストエディタについては以下で説明していので、お時間があれば、どうぞ。
終わり